SWMGS-4の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGS-4の機械的性質、引張強さ、伸び、成分

2014年3月1日更新

SWMGS-4は亜鉛メッキされた鉄線の一つで、GS-4や4種とも呼ばれます。JIS規格における亜鉛メッキ鉄線の規定されている11種のうちの一つとなります。末尾の4は、亜鉛の付着量の多少によって1〜7がつけられます。その前にあるSは、この材料が冷間加工された後、焼きなまし処理され、その上で亜鉛メッキされていることを意味します。

線径は0.90mm以上8.00mm以下となっており、用途は牧柵、果樹園・農地等の柵、あるいは養殖用金網など主に外気での曝露環境での使用を想定されたものとなります。

SWMGS-4の成分、材質

SWMGS-4は軟鋼線材を材料としている為、成分についてはそちらに依拠します。おおむね、低炭素鋼となります。亜鉛メッキ鉄線としての成分値はJISには規定されていません。

SWMGS-4の機械的性質

SWMGS-4の機械的性質|引張強さ、伸び
亜鉛メッキ鉄線 引張強さ
N/mm2
伸び
SWMGS-4 0.10mm以上0.90未満については規定なし。線径0.90mmから8.00mmまでは290から540 0.90mmから8.00mmまでは10以上(ただし、標点距離は0.90mmから1.60mmまでは100mm、1.80mmから8.00mmは200mmとなる)。

SWMGS-4のねじり特性

SWMGS-4の捻り特性、回数について
線径(ミリ) つかみ間隔 ねじり回数
0.10以上0.90未満 - -
0.90 100 49
1.00 100 44
1.20 100 37
1.40 100 31
1.60 100 28
1.80 200 49
2.00 200 44
2.30 200 38
2.60 200 33
2.90 200 28
3.20 200 26
3.50 200 24
4.00 200 21
4.50 200 19
5.00 200 17
5.50 200 15
6.00 200 13
6.50 200 11
7.00 200 11
7.50 200 8
8.00 200 7

SWMGS-4の亜鉛メッキ量

SWMGS-4の亜鉛付着量
線径(mm) SWMGS-4
0.10以上0.90未満 -
0.90 105以上
1.00
1.20
1.40 120以上
1.60
1.80 155以上
2.00
2.30 185以上
2.60
2.90 230以上
3.20
3.50
4.00 245以上
4.50
5.00
5.50
6.00
6.50
7.00
7.50
8.00

「JIS G 3547 亜鉛メッキ鉄線」に規定のある材料記号

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