SUH21(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質

2013年3月20日更新

SUH21はフェライト系耐熱鋼のうち、耐酸化性が優れた発熱材料や自動車排ガス浄化装置用材料などに使用される鋼種で、形状としては鋼板のみが規格化されています。成分はクロム、アルミ、炭素をメインとしますが、下記の成分表に載っていない合金元素についても添加することができます。

SUH21の比重、密度

耐熱鋼には比重や密度に関する規定は4種類(SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L)を除いてなく、基準となる比重(密度)は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。

SUH21の成分

SUH21
耐熱鋼の種類 C Si Mn P S Cr N その他
SUH21 0.10以下 1.50以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 17.00〜21.00 - Al:2.00〜4.00

SUH21の機械的性質|熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び

SUH21の機械的性質
耐熱鋼の種類 耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 硬さ 曲げ性
HBW HRBSまたはHRBW HV 曲げ角度 内側半径
SUH21 245以上 440以上 15以上 210以下 95以下 220以下 - -

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