一般構造用角形鋼管(STKR材)の規格|角形鋼管のサイズ、寸法、単位重量、強度などの規格

2014年5月12日更新

一般構造用角形鋼管は材料記号にSTKRを冠し、本来は建築、建設用途、土木用途での利用が想定された角形の鋼管となり、製法は通常の鋼管を角形にするか、鋼板を曲げたり、角をもったL字型のものをあわせたりする等の方法で製造されます。鋼管の先端部は、ベベルエンド加工することもできます(テーパー加工により鋼管切断部を直角にしない加工方法)。構造物を作る際に求められる最低限のパラメータが揃っている為、汎用的な用途であれば使い勝手のよい構造用鋼管の一つとなります。なお、角形鋼管のJIS規格は現行ではこれ一つのみです。角管でも、四辺はピン角ではなく、寸法の項目にある図のように若干丸みを帯びています。

角形の形状については、水平方向の断面が「正方形」のものと、「長方形」のものがあり、いずれについても豊富な寸法が用意されています。構造用を想定した材料であるため、あまり細かい寸法側ではバリエーションに乏しく、サイズの間隔も機械部品等や加工用のものに比べて開きが大きくなる傾向があります。

めっき鋼板やめっき鋼帯を用いて角形鋼管を製造することも認められているため、鋼管の表面にメッキがついているタイプもあります。なお、規格上は熱処理されません。

溶接したものについては、溶接部曲げ試験を実施する必要があります。どの程度の特性が必要かについてはJIS規格では規定されていないため、当事者間の取り決めによります。

角形鋼管の種類

前述の断面形状が正方形、長方形のほか、材料規格としては、STKR400、STKR490の二種類があり、それぞれの400、490という数字が保証せねばならない最低の引張強度を示しています。両者は、機械的強度や成分が違いますが、伸びの最小値に関する規程は同じものが適用されます。

角形鋼管の寸法と重量

角形の鋼管には、断面が正方形の鋼管と長方形の鋼管があります。重量やサイズに関する規格は、この正方形の場合と長方形の場合の二通りがあります。

重量計算の場合、密度は7.85g/cm3で計算されます。

重量は、単位質量という形で、1メートルあたりキログラムに換算した値が規格では規定されています。

鋼管の厚さについても規定されており、下図のtの部分に相当する値となります。辺は、AxBの形で表記されています。

角形鋼管の寸法
角形鋼管の寸法、サイズ、重量(断面が正方形)
角形鋼管の辺の長さ
A x B(※上図参照)
(ミリ)
厚さ(t)
(ミリ)
重量(単位質量、W)
kg/m
40x40 1.6 1.88
40x40 2.3 2.62
50x50 1.6 2.38
50x50 2.3 3.34
50x50 3.2 4.50
60x60 1.6 2.88
60x60 2.3 4.06
60x60 3.2 5.50
75x75 1.6 3.64
75x75 2.3 5.14
75x75 3.2 7.01
75x75 4.5 9.55
80x80 2.3 5.50
80x80 3.2 7.51
80x80 4.5 10.3
90x90 2.3 6.23
90x90 3.2 8.51
100x100 2.3 6.95
100x100 3.2 9.52
100x100 4.0 11.7
100x100 4.5 13.1
100x100 6.0 17.0
100x100 9.0 24.1
100x100 12.0 30.2
125x125 3.2 12.0
125x125 4.5 16.6
125x125 5.0 18.3
125x125 6.0 21.7
125x125 9.0 31.1
125x125 12.0 39.7
150x150 4.5 20.1
150x150 5.0 22.3
150x150 6.0 26.4
150x150 9.0 38.2
175x175 4.5 23.7
175x175 5.0 26.2
175x175 6.0 31.1
200x200 4.5 27.2
200x200 6.0 35.8
200x200 8.0 46.9
200x200 9.0 52.3
200x200 12.0 67.9
250x250 5.0 38.0
250x250 6.0 45.2
250x250 8.0 59.5
250x250 9.0 66.5
250x250 12.0 86.8
300x300 4.5 41.3
300x300 6.0 54.7
300x300 9.0 80.6
300x300 12.0 106
350x350 9.0 94.7
350x350 12.0 124
角形鋼管の寸法、サイズ、重量(断面が長方形)
角形鋼管の辺の長さ
A x B(※上図参照)
(ミリ)
厚さ(t)
(ミリ)
重量(単位質量、W)
kg/m
50x20 1.6 1.63
50x20 2.3 2.25
50x30 1.6 1.88
50x30 2.3 2.62
60x30 1.6 2.13
60x30 2.3 2.98
60x30 3.2 3.99
75x20 1.6 2.25
75x20 2.3 3.16
75x45 1.6 2.88
75x45 2.3 4.06
75x45 3.2 5.50
80x40 1.6 2.88
80x40 2.3 4.06
80x40 3.2 5.50
90x45 2.3 4.60
90x45 3.2 6.25
100x20 1.6 2.88
100x20 2.3 4.06
100x40 1.6 3.38
100x40 2.3 4.78
100x40 4.2 8.32
100x50 1.6 3.64
100x50 2.3 5.14
100x50 3.2 7.01
100x50 4.5 9.55
125x40 1.6 4.01
125x40 2.3 5.69
125x75 2.3 6.95
125x75 3.2 9.52
125x75 4.0 11.7
125x75 4.5 13.1
125x75 6.0 17.0
150x75 3.2 10.8
150x80 4.5 15.2
150x80 5.0 16.8
150x80 6.0 19.8
150x100 3.2 12.0
150x100 4.5 16.6
150x100 6.0 21.7
150x100 9.0 31.1
200x100 4.5 20.1
200x100 6.0 26.4
200x100 9.0 38.2
200x150 4.5 23.7
200x150 6.0 31.1
200x150 9.0 45.3
250x150 6.0 35.8
250x150 9.0 52.3
250x150 12.0 67.9
300x200 6.0 45.2
300x200 9.0 66.5
300x200 12.0 86.8
350x150 6.0 45.2
350x150 9.0 66.5
350x150 12.0 86.8
400x200 6.0 54.7
400x200 9.0 80.6
400x200 12.0 106

角形鋼管の寸法公差、許容公差

寸法公差については、角形の「辺」の部分、厚さの部分、平板部の凹凸、角部の角度、長さ、曲がりについての記載があります。

具体的には下表の通りとなります。

角形鋼管の寸法公差、許容公差
寸法項目 許容公差
辺の長さ 100mm以下 ±1.5mm
100mmを超えるもの ±1.5%
厚さ(t) 溶接により製管した角形鋼管 ±0.3mm(3mm未満)
±10%(3mm以上)
継目無角形鋼管(シームレス) ±0.6mm(4mm未満)
±15%(4mm以上)
各辺の平板部分の凹凸 辺の長さが100mm以下 0.5mm以下
辺の長さが100mmを超えるもの 辺の長さの0.5%以下
角部の寸法(S) 3t以下
隣り合った平板部分のなす角度 90°±1.5°
長さ +側には規定無し
0
曲がり 全長の0.3%以下

「JIS G 3466 一般構造用角形鋼管」に規定のある材料記号

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