SM400B(溶接構造用圧延鋼材)の用途、機械的性質、成分の一覧

2010年8月14日更新

SM400B材は、低温用鋼種で、SM400Aに比べ炭素量を若干少なくし、マンガン量を高めることで低温じん性の改善をはかっています。板厚が12mmを超えるものについては0℃での衝撃試験を実施して低温じん性を保証している鋼材です。おおむね0℃〜350℃で使用される鋼材です。

材料記号 厚さ C Si Mn P S
SM400B 50mm以下 0.20以下 0.35以下 0.60〜1.50 0.035以下 0.035以下
50mmを超え200mm以下 0.22以下
SM400Bの降伏点、耐力、引張強さ及び伸び
機械的性質 材料記号
降伏点または耐力(N/mm2) 鋼材の厚さ(mm) 16以下 245以上 SM400B
16を超え40以下 235以上
40を超え75以下 215以上
75を超え100以下 215以上
100を超え160以下 205以上
160を超え200以下 195以上
引張強さ(N/mm2) 鋼材の厚さ(mm) 100以下 400〜510
100を超え200以下 400〜510
伸び(%) 鋼材の厚さ(mm) 5以下 試験片5号23以上
5を超え16以下 試験片1A号18以上
16を超え50以下 試験片1A号22以上
40を超えるもの 試験片4号24以上

スポンサーリンク

>このページ「SM400B(溶接構造用圧延鋼材)の用途、機械的性質、成分の一覧」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
溶接構造用圧延鋼材(SM材)の一覧へ戻る

SM400Bについての関連記事とリンク

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集