SKH4(高速度工具鋼鋼材)の用途、成分、機械的性質の一覧

2010年9月24日更新

SKH4はタングステン系高速度工具鋼鋼材のうち、SKH2,SKH3と炭素量やクロム量は同じですが、コバルトの含有量が違います。主として難削材切削用として使われるハイスです。こうした鉄鋼材料にコバルトを添加すると、粘りや強度が高まります。また添加量が増えれば耐熱性も上がるという特徴を持ちます。

SKH4(ハイス鋼)の成分
材料記号 化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V Co
SKH4 0.73
〜0.83
0.45以下 0.40以下 0.030以下 0.030以下 3.80
〜4.50
- 17.00
〜19.00
1.00
〜1.50
9.00
〜11.00
材料記号 焼きなまし温度
焼きなまし硬度
HBW
SKH4 850〜910徐冷 285以下
材料記号 熱処理温度
焼入焼戻し硬度
HRC
焼入れ 焼戻し
SKH4 1270油冷 560空冷 64以上

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高速度工具鋼鋼材(SKH材)の一覧

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