MC9、QE22A(マグネシウム合金鋳物)の物性、成分、組成、機械的性質、硬度|マグネシウム合金鋳物の種類、特性や用途

2013年8月22日更新

MC9はJISでのマグネシウム合金のうち鋳造品の規格材料で、QE22Aとも呼ばれます(ASTM規格)。QE系(Mg-Zr-希土類元素-Agの合金)の組成をもつマグネシウム合金であるため、マグネシウムの他、ジルコニウム、銀、レアアースを主要成分とします。

鋳造性のよいタイプですが、強度、靭性もあり、高温強度が優れる点に特徴があります。用途は、耐圧鋳物のハイジング部品、耐熱用鋳物、ギヤボックスなどが知られます。ISOではMgAg2RE2Zrが相当する材料です。

MC9、QE22Aの成分、組成

RE※はRare earthの略でイットリウムを除く希土類元素となります。MC9、QE22Aの場合、このREの部分は70%以上がNd(ネオジム)で、残りのほとんどはPr(プラセオジム)からできたジジミウムとなります。

MC9、QE22Aの成分、組成
マグネシウム合金鋳物 化学成分
Mg Al Zn Zr Mn RE※ Y Ag Si Cu Ni Fe その他
MC9、QE22A 残部 0.2以下 0.4から1.0 1.8から2.5 2.0から3.0 0.01以下 0.10以下 0.01以下 0.01以下 0.01以下

MC9、QE22Aの引張強さ、耐力、伸び、硬度、熱処理、溶体化処理|機械的性質

MC9、QE22Aの機械的性質
マグネシウム合金鋳物 熱処理、調質の内容 記号、質別記号、調質記号 引張試験 硬度
ブリネル硬さ
HBW
溶体化処理 時効硬化処理
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸び
温度
±6℃
最高温度
時間
h
温度
±6℃
時間
h
MC9、QE22A 溶体化処理後時効硬化処理 MC9-T6 240以上 175以上 2以上 70から90 525 538 4から8 204 8

MC9、QE22Aの熱伝導率、電気伝導率、熱膨張係数、比熱、比重、密度

熱による影響や電気特性をより詳細に見ていくと以下の通りとなります。

MC9、QE22Aの熱的特性、電気特定、弾性係数など
マグネシウム合金の種類 MC9、QE22A
液相線温度(℃) 645
固相線温度(℃) 550
凝固温度範囲(℃) 95
溶融潜熱(kJ/kg・K) 373
比熱(kJ/kg・K)(室温) 1.00
熱伝導率(W/m・K)(20℃、砂型) F: 95.6
T6: 102.2
電気伝導度(20℃、%IACS) 25.2%
熱膨張係数(μm/m・K)(20℃〜100℃) 26.7
比重、密度(g/cm3)(20℃) 1.8
縦弾性係数(kN/mm2)(20℃) 45
横弾性係数(kN/mm2)(20℃) 17
鍛造温度(℃)
砂型
金型
750から820
750から820

「JIS H 5203 マグネシウム合金鋳物」に規定のある材料記号

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