MC8、EZ33A(マグネシウム合金鋳物)の物性、成分、組成、機械的性質、硬度|マグネシウム合金鋳物の種類、特性や用途

2013年8月22日更新

MC8はマグネシウム合金鋳物のうち、EZ33AとしてASTM規格にある材料の同等品です。EZ系(Mg-希土類元素-Zrの合金)であるため、レアアースを合金元素として含んでいます。この系統は、鋳造性や溶接性、耐圧性に優れるとともに高温での強度が低下しにくいことでも知られますが、通常の室温での強度は低い部類です。

用途は、エンジン部品、ギヤボックスのほか、コンプレッサーケースや高温環境が予測される耐熱用鋳物として使われることがあります。ISOではMgRE3Zn2Zrがこれに相当する合金となり、記号内のREがレアアースを含有するものであることを示しています。

MC8、EZ33Aの成分、組成

RE※はRare earthの略でイットリウムを除く希土類元素となります。MC8、EZ33Aの場合、主としてCe(セリウム)がこの部分の元素となります。

MC8、EZ33Aの成分、組成
マグネシウム合金鋳物 化学成分
Mg Al Zn Zr Mn RE※ Y Ag Si Cu Ni Fe その他
MC8、EZ33A 残部 2.0から3.1 0.50から1.0 0.15以下 2.5から4.0 0.01以下 0.10以下 0.01以下 0.01以下 0.01以下

MC8、EZ33Aの引張強さ、耐力、伸び、硬度、熱処理、溶体化処理|機械的性質

MC8、EZ33Aの機械的性質
マグネシウム合金鋳物 熱処理、調質の内容 記号、質別記号、調質記号 引張試験 硬度
ブリネル硬さ
HBW
溶体化処理 時効硬化処理
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸び
温度
±6℃
最高温度
時間
h
温度
±6℃
時間
h
MC8、EZ33A 時効硬化処理 MC8-T5 140以上 95以上 2以上 50から60 - - - 175 16

MC8、EZ33Aの熱伝導率、電気伝導率、熱膨張係数、比熱、比重、密度

熱による影響や電気特性をより詳細に見ていくと以下の通りとなります。

MC8、EZ33Aの熱的特性、電気特定、弾性係数など
マグネシウム合金の種類 MC8、EZ33A
液相線温度(℃) 645
固相線温度(℃) 545
凝固温度範囲(℃) 100
溶融潜熱(kJ/kg・K) 373
比熱(kJ/kg・K)(室温) 1.05
熱伝導率(W/m・K)(20℃、砂型) F: -
T5: 99.5
T4: -
T6: -
電気伝導度(20℃、%IACS) 25%
熱膨張係数(μm/m・K)(20℃〜100℃) 26.1
比重、密度(g/cm3)(20℃) 1.83
縦弾性係数(kN/mm2)(20℃) 45
横弾性係数(kN/mm2)(20℃) 17
鍛造温度(℃)
砂型
金型
750から820
750から820

「JIS H 5203 マグネシウム合金鋳物」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「マグネシウム合金の種類、特性や用途についての一覧」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
マグネシウム合金の一覧

マグネシウム合金の種類、特性や用途についての関連記事とリンク

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集