暑中コンクリートとは

2011年8月31日更新

コンクリートの硬化には、気温や湿度などの環境が影響します。水とセメントが反応することによりできる水和結晶が硬度の正体であり、水が多すぎても少なすぎても反応は十分に進みません。夏場などの高温環境では、寒い時とは逆にコンクリートが固まるのが速くなってしまいます。型に流し込むそばから固まってしまうと施工にも影響するため、何らかの方法で反応を遅くする必要があります。また高温によって水が蒸発し、水セメント比が変わってしまうとコンクリートの品質に影響が出てしまいます。暑中コンクリートはこうした状況下で使用するコンクリートで、具体的には水和熱があまり大きくないセメントを使ったり、硬化を遅くさせるための混和材(硬化遅延剤)を添加したりします。また養生方法にも一工夫し、水が蒸発しにくくしたり、セメント以外の材料を冷却するなどして施工に最適な硬化速度を維持します。

スポンサーリンク

>このページ「暑中コンクリートについて」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
「コンクリートの種類と性質について」へ戻る

暑中コンクリートの関連記事とリンク

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集