A2014Aとは|JIS規格材の特徴と物性

2010年12月2日 2024年2月11日更新

A2014AはCuを合金元素とした強度に優れるアルミ合金のひとつですが、A2014と比較すると強度が若干落ちます。2000系のアルミ合金で、同じく熱処理合金です。シリコンと鉄の不純物量がA2014より若干少なく、ニッケル、ジルコニウム、チタンなどの許容値が規定されています。

A2014Aの成分

2000番台の番号が付いているアルミはアルミ合金のうち、CuやMgを含んだ高強度型の熱処理合金に分類されます。

規格上、銅の含有量はA2014と変わりません。

A2014A(アルミニウム)の成分
合金番号 Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ga, V, Ni, B, Zr等 Ti その他 Al
個々 合計
A2014A 0.50から0.9 0.50以下 3.9から5.0 0.40から1.2 0.20から0.8 0.10以下 0.25以下 Ni: 0.10以下、ZrとTiの合計: 0.20以下 0.15以下 0.05以下 0.15以下 残部

A2014Aの機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

JIS規格においては、下表の通り下限を定めた規定になっています。T6材の強度が高い反面、耐食性には難があります。

A2014Aの機械的性質
アルミ材料記号 調質 引張強さ(N/mm2 耐力(N/mm2 伸び率(板1.6mm厚) 曲げ(厚さ mm) 曲げ(内側半径)
A2014A T3, T4 395以上 240以上 14以上
A2014A T6 440以上 380以上 7以上
A2014A T451 395以上 240以上 14以上
A2014A T651 450以上 395以上 7以上

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