ADC12の機械的性質、比重、成分、熱伝導率など|アルミダイカストの特徴

2013年5月4日更新

ADC12はアルミダイカストとしては機械的性質、被削性、鋳造性いずれも高いレベルでバランスのよい合金タイプです。アルミダイカストの生産量のうち、おおよそ90%以上がこのADC12といわれており、ほとんどが自動車用部品に使われています。このため、流通性もよく、価格や入手のしやすさの面でも有利な材料です。しいて苦手な面といえば、耐食性、陽極酸化処理性、化成被膜処理性などがあげられます。ただ電気めっき性はとても良好です。類似合金としては、383.0が相当します。

ADC12の特徴

切削にも向いている為、削りだしが必要な部品や製品にも使われます。なお、10種と12種はアルミニウムが使われる部位であれば特殊な要求があるものを除き、ほとんどの部分に適用が可能です。

自動車では、エンジン部品から駆動系部品、ケーシングなどのケースやカバーなど幅広く使われる為、例えば、ウォータポンプカバー、オイルポンプ、ブラケット、カム、シャフトベアリングキャップ、シリンダブロック、チェーンカバー、インテークマニホールド、トランスミッション、トルクコンバータステータ、ホイルキャップ、サイドミラー、シートフレーム、トランスミッションカバー、パワーステアリングポンプ、ピストンなどへ使われます。

パラメータのバランスがよいため、バイクや雪上車などのほかにも、他のエンジンまわりの部材やシリンダーまわりの部材にもよく使われます。

ADC12の比重

ADC12の比重は2.68となります。

ADC12の成分、組成、材質

ADC12の成分
種類 成分
Cu Si Mg Zn Fe Mn Cr Ni Sn Pb Ti Al
ADC12 1.5から3.5 9.6から12.0 0.3以下 1.0以下 1.3以下 0.5以下 - 0.5以下 0.2以下 0.2以下 0.30以下 残部

ADC12の機械的性質|引張強さ、伸び、耐力、衝撃強さ、せん断強さ、硬さ

ADC12の機械的性質
種類 ADC12
縦弾性係数(ヤング率)
GPa
71.0
引張強さ
MPa
310
耐力(0.2%変形)
MPa
150
伸び(50mmでの)
3.5
衝撃強さ
kJ/m2
81
せん断強さ
MPa
-
疲れ強さ
MPa
-
硬度
HRB
54

ADC12の熱的性質、電気的性質|比熱、熱伝導率、熱膨張係数、凝固温度、電気伝導率

ADC12の物理的性質、熱的性質、電気的性質
比熱
J/(kg・K)
-
熱伝導率
W/(m・K)
96
電気伝導率(銅基準)
23
熱膨張係数(293から473K)
21x10-6/K
凝固温度
582から515

アルミダイカストの一覧|JIS規格

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