管理図|QC7つ道具

2012年11月18日更新

これは品質管理においては必須ツールで、データの動きを点と折れ線でつないでいき、工程の状態を調べるためのQC7つ道具の一つです。偏りとバラつきをみる管理図であるため、x-R管理図(エックスアール管理図)とも言われます。

管理図は正しく運用すれば、工程の異常を見つけ出すことができる警報機のような存在です。品質管理上、完成した製品を判断するためのツールではなく、工程診断をするツールともいわれます。

異常なバラつきを見つけ出して改善したり、偶然によるバラつきを管理できるというメリットがあります。具体的には、管理限界線(上方管理限界線、下方管理限界線)を設定し、折れ線の動きから、工程の異常を見つけ出して未然に防ぐ対策の検討が出来ます。管理限界線は3シグマとも言われますが、±3σ(±0.3%)に設定されているものです。

異常の見つけ方としては、まずは管理限界線の外にデータがないか見ます。また、途中で水準が変わっていないかどうかもポイントです。点を線でつなぎ、折れ線グラフを作って言った際に、中心線(CL、センターライン)から片側に7個以上連続した点がある場合(128分の1の確率)も異常事態です。折れ線が右下がり、右上がりになっているような特定の傾向を示している場合も何らかの問題が起きている可能性があります。あとは、この折れ線グラフに定期的な周期がある場合も要注意です。

目的:

データの動きから工程を管理する

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