放電加工の原理と種類

2011年6月7日更新

放電加工とは加工物に接触することなく、電極と加工対象を接近させ、両者の間で生じる放電現象を利用したものです。加工物の表面を火花放電やアーク放電で切断したり、削り取ったりする加工手法です。放電加工は電気的なエネルギーによるもので、エネルギーの密度が高く、切削や研削に比べて大量のエネルギーを消費するタイプの加工ですが、微細な加工や複雑に入り組んだものでも繰り返し加工できるというメリットがあります。電極と加工対象との間に起きている放電を用いた加工のため、電気を通さない材料には適しません。

放電加工には、大きく二つの様式があり、一つがワイヤーカット放電、もうひとつが形彫り放電加工です。ワイヤーカットは加工のために放電させる「電極」がワイヤーでできたもので、切断や穴あけ等に使われます。特に切断用のブレードに比べて、「線」による加工が可能なため、工具自体の厚みをほとんど考慮する必要がない点が特徴です。加工効率で言えば、切削や切断に比べて時間はかかりますが、ワイヤーと言う形状を活かした複雑なカットも可能です。また、特に硬度の高い材料については、ワイヤーカットのほうが効率が良いケースもあります。

もう一方のタイプである形彫り放電加工は、電極は線上のものではなく、丸や角型で、表面は仕上げたい形状になっています。あらかじめ形状のついた電極を加工物に近づけ、かたどるようにして加工を行います。このため、複雑な形状面でも電極を作れば損耗するまでは使うことができるという特徴を持ちます。

放電加工の種類
種類 ワイヤーカット放電加工
形彫り放電加工

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