ステンレス鋼材のメーカー一覧

2014年12月8日リンク更新

鉄鋼材料の中でも、鉄にクロムやクロム・ニッケルを添加することで耐食性を特に高めた鋼種がステンレスです。通常の鉄や他の鉄鋼材料に比べても、クロムの含有量が多い為、鋼材の表面が酸素と反応してナノ単位の薄い膜が生成されています。これを酸化被膜(不動態被膜)といいますが、何らかの原因でこの膜が破損しても、すぐに再生されるため、ステンレスは錆びにくい材料とされます。ステンレスのみで200種類以上のものがあると言われます。切削や研削・研磨でも、加工難易度の比較的高い素材として知られています。

JFEスチール
鉄鋼大手メーカー。40年以上のステンレス製造のキャリアがある。ステンレス鋼材としては、JFE430UD、JFE430LN、JFE445M、JFE420Hなど材料記号の冒頭がJFEではじまる製品がJFEスチールの規格によるもの。JIS規格との対照表が掲載されている。高耐食性クラッド鋼板、チタン材も製造する。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、円形鋼管(シームレス管)
新日鐵住金ステンレス(NSSC)
日本最大のステンレス専門メーカー。オーステナイト系(TP304)、フェライト系(TP430)、マルテンサイト系(TP410)、オーステナイト・フェライト系(TP329)など記号の冒頭にTPがつく鋼種と、NSSC 304N、NSSC 270のようにNSCCではじまる鋼種がある。JIS規格の類似鋼種があるものについては記載がある。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、丸鋼 線材(圧延)
日新製鋼
銑鋼一貫メーカーでステンレス鋼の他、普通鋼・特殊鋼やめっき鋼板の製造も行う。ステンレス冷延鋼板分野では世界のトップレベルに位置する。突出した極軟質性と低加工硬化特性をもつ鋼種であるNSS304ESを開発。「月星印ステンレス」のブランドを持つ。ステンレスにアルミをめっきした「アルスターステンレス鋼板」も製造する。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、円形鋼管(溶接)、角形鋼管
山陽特殊製鋼
新日本製鐵を筆頭株主とする普通鋼・特殊鋼メーカー。ステンレス鋼の開発鋼種としては、QSM5、303HS2、303HS3、304F、QS2025M、QSX5、QS2830、QS192、SIC8、 SIC9、QD51、QPD5、QSH6、電磁ステンレス鋼(QMR1E、QMR4)、超合金などがある。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(シームレス管)、丸鋼、線材(圧延)
ナストーア
ステンレス鋼及び高機能材、溶接鋼管の製造を行う。NASグループの一員で、NAS316L、NAS64、NAS800等の鋼種を製造。溶接機の製造販売も行っている。 製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)、角形鋼管
ダイゴ
装飾用や構造用ステンレス鋼のうち、角形鋼管の造管・成形の専門メーカー。群馬県にある。連続造管成形機による一貫生産を確立。小口径から大径厚肉角形鋼管まで幅広く対応している。
製造しているステンレスの形状:角形鋼管
モリ工業
1929年に設立された月産4000トンを誇るステンレス溶接管のトップメーカー。ステンレス鋼の他にも、普通鋼(構造用炭素鋼)や自動パイプ切断機・面取り機・バイト研削盤も製造する。ステンレス建材製品の在庫販売事業も手掛ける。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)、角形鋼管、H形鋼(圧延、溶接)、山形鋼(圧延、フォーミング、溶接)、溝形鋼(圧延、フォーミング、溶接)、丸鋼、角鋼、平鋼(フラットバー):圧延、スリット
新家工業(ARAYA)
1903年に創業した鋼管・型鋼メーカー。自転車リムのトップブランドとしても知られる。高速パイプ切断機やシートメタル切断機、リム製造設備の販売も行う。ステンレス鋼管・型鋼としては自動研磨による安定した美しい仕上げ、良好な加工性、安定した溶接性、徹底した品質管理、迅速かつ確実な納期を特徴とする。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)、角形鋼管
ステンレスパイプ工業
大阪の堺市にある溶接ステンレス鋼鋼管専門メーカー。SPマークのブランドを持つ。成形から溶接、切断まで全て自動で行うことができ、精度の高い商品を作ることが可能。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)
住金日鉄ステンレス鋼管
ステンレス鋼管の専門メーカー。高ニッケル合金・チタン等でも鋼管を製造する。溶接、継ぎ目無の双方に対応可。特殊電接管工業株式会社と日本精密管工業株式会社が合併して昭和46年に誕生した。本社は茨城にある。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(シームレス管)、円形鋼管(溶接)、角形鋼管
大一ステンレス鋼管
鋼管メーカー。残念ながらホームページはない模様で、他サイトの地域情報ページを紹介する。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)
日本金属工業
昭和7年の創業のステンレス鋼専業メーカー。現在は、日新製鋼。日新製鋼ホールディングス、日新製鋼、日本金属工業の三社が合併し、「日新製鋼株式会社」となった。ステンレス鋼、二次加工製品、その他の機能性材料の製造販売を手掛ける。D鋼(NTK Dシリーズ)といわれる独自鋼種は、SUS304の主原料であるニッケルを低減し、マンガン含有量を高め、銅を添加したCr-Mn-Ni-Cuのオーステナイト系ステンレス鋼。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、円形鋼管(溶接)、H形鋼(溶接)、山形鋼(フォーミング)、溝形鋼(フォーミング)、平鋼(フラットバー):スリット
日本冶金工業
1925年に設立されたステンレス鋼業界のトップメーカー。 自社規格としてNAS規格を持ち、NAS 301、NAS 304、NAS86Lなどの鋼種がある。高耐食鋼、耐熱鋼・合金、高強度ステンレス鋼、低・高熱膨張合金等を製造する。10社で構成されるNASグループの中核企業。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、山形鋼(フォーミング)、溝形鋼(フォーミング)、丸鋼、平鋼(フラットバー):スリット
愛知製鋼
トヨタグループの特殊鋼条鋼・ステンレス・チタン製品メーカー。鍛造品や電磁品、鉄イオンの働きを活かし植物の光合成を促進させ砂漠の緑化などへの利用が期待される植物栄養剤も手掛ける。ステンレス形鋼は、アングル、不等辺アングル、チャンネル、T型鋼、コンプレションバー等に対応可能。
製造しているステンレスの形状:H形鋼(溶接)、山形鋼(圧延)、溝形鋼(圧延、溶接)、丸鋼、角鋼、平鋼(フラットバー):圧延、線材(圧延)
大同特殊鋼
特殊鋼のリーディングカンパニー。特殊鋼鋼材、電子・磁性材料、自動車部品・産業機械部品、エンジニアリング、新素材、流通サービスの事業区分を持つ。JIS規格鋼種のほか、快削ステンレス鋼、冷間塑性加工用ステンレス鋼、高強度ステンレス鋼など独自の大同鋼種(DSR03F, DSR16F, DSR7,LAK41, DSN6, DSK2U,DSP1H, DSD1H等 )を製造する。
製造しているステンレスの形状:H形鋼(圧延)、山形鋼(圧延) 溝形鋼(圧延、溶接)、丸鋼、角鋼、平鋼(フラットバー):圧延、線材(圧延)
高砂鐵工
大正5年に設立のステンレス鋼、普通鋼、特殊鋼、ステンレス加工品のメーカー。新日鐵住金ステンレスを大株主とする。2010年には大島工場の本社地区への移転完了。ステンレス部門の冷延・熱処理設備の廃止。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、山形鋼(フォーミング)
日本金属
国内を代表するステンレス精密圧延メーカー。現在は、日新製鋼。日新製鋼ホールディングス、日新製鋼、日本金属工業の三社が合併し、「日新製鋼株式会社」となった。冷間圧延ステンレス鋼帯、ばね用ステンレス鋼帯、ステンレス箔、エッチング用ステンレス、溶接用ステンレス、特殊処理材等を手掛ける。精密機器部品、家電部品、自動車部品、厨房器具等に使用される。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、山形鋼(フォーミング)、溝形鋼(フォーミング)、平鋼(フラットバー):圧延
アズマックス
一般みがき棒鋼のほかオーダーメイドに対応可能な異型みがき棒鋼を製造販売する。異型冷間引抜き製品はリニアガイド、半導体製造装置、工作機械、繊維機械、産業用ロボット、重・弱電機器等の分野で使われている。
製造しているステンレスの形状:平鋼(フラットバー):圧延、スリット
日本精線
ステンレス鋼線のトップメーカー。ステンレス鋼線は、ばね、ねじ、金網等に利用される。用途別に線径は18.0mm〜0.013mmまで対応できる。また、線ではなく、直径が1.2マイクロメーターから50マイクロメーターという超極細のステンレス鋼繊維「ナスロン(商標名)」も開発。
製造しているステンレスの形状:平鋼(フラットバー):圧延、スリット、伸線
ナス鋼帯
ステンレスみがき帯鋼の専門メーカー。ばね用のステンレス鋼帯のほか、冷間圧延ステンレス鋼帯を製造。新製品として炭化物析出型ばね材でSUS420J2と同等以上の耐磨耗性、耐食性を有しているNASRS-Zが紹介されている。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)
明道メタル
新潟県燕地域(日本一のステンレス加工基地)にある総合ステンレス加工メーカー。多品種・小ロットへの対応に強み。 ニッケルフリーステンレス鋼(薄板)の量産化技術を世界ではじめて開発。ニッケルフリーステンレス鋼は金属アレルギーの軽減のほか、非磁性で、力学的強度・耐食性に優れ、医療器具・IT部品・自動車部品・腕時計部品、装飾品、MRI(磁気共鳴画像)装置などの部品素材への利用が見込まれている。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)
日立金属
高級金属製品、電子・情報部品などの分野で展開する素材・部品メーカー。IT機器用材料・部品、金属・プラスチック製造加工用治工具材料、高級工具鋼、建築・プラント部材、センサー部品、EMC・ノイズ対策部品・材料などを手掛ける。
製造しているステンレスの形状:鋼板(厚板、HC、薄板)、線材(圧延)
西日本ステンレス鋼線
鈴木住電ステンレスの子会社。製造しているステンレスの形状:伸線
特殊鋼管
埼玉県に本社・工場を置く配管用等のステンレス溶接鋼管メーカー。ステンレス鋼及び特殊鋼製溶接鋼管の製造並びに加工品の設計製作、上下水道施設の設計施工を事業とする。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)
ニッタイ
ステンレス溶接鋼管、チタン・純ニッケル・高ニッケル合金溶接管のメーカー。厚肉大径管から小径管まで各種対応可能。ステンレス溶接鋼管としては、厚さは0.8mmから38mmまで、長さは最大12mまで対応している。新日鐵が独自に開発したYUSシリーズ鋼の製造も可能。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)、角形鋼管
日本ステンレス工材
新潟に本社工場を置くステンレス鋼、耐熱鋼、チタンとその加工製品のメーカー。配管パイプ、産業機器、化粧パイプ、フラットバー等を手掛ける。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)
日本特殊パイプ
1968年創業の極薄肉ステンレス溶接パイプのメーカー。0.1mmの薄さからサイズフリーで造管可能。自動車用サブマフラー、自動車排ガス触媒ケース、自動車用2層ベローズ、極薄肉ベローズ(管厚0.15mm)、温風暖房器用給排気筒トップ、コイル巻加工品等で実績がある。
製造しているステンレスの形状:円形鋼管(溶接)
東北特殊鋼
宮城県柴田郡村田町に本社工場を持つ特殊鋼メーカー。電磁ステンレス鋼(優れた磁気特性を持つステンレス鋼)やエンジンバルブ用耐熱鋼の国内首位メーカー。PbフリーTICS快削電磁ステンレス鋼、高硬度電磁ステンレス鋼、快削インバー・コバール、耐熱鋼、ステンレス鋼、低熱膨張合金を主要製品とする。東北大学金属材料研究所と産学連携。特殊鋼のエキスパートとして総合エンジニアリングを目指す。キリンハガネのブランドを持つ。

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