ダイヤモンドダイス

2010年7月26日更新

ダイヤモンド線引きダイスもしくはダイヤモンド伸線ダイスともいいます。 金属線を、狙っている線径に塑性加工するための工具が伸線ダイスですが、このうち、作用面がダイヤモンドでできたタイプのダイスのことです。超硬製のものに比べ、ライフ面や効率性で有利と言われています。精度が求められる製品であることはもちろんのこと、ダイヤモンドの取り付けの角度や方法などに各社のノウハウがあります。

一口にダイヤモンドダイスといっても、用途によって、合成ダイヤモンド、天然ダイヤモンド、ダイヤモンド焼結体が使い分けられます。ダイヤモンドのグレードもそれにあわせて選択されるため、バリエーションが豊富な仕様があります。

ダイヤモンド伸線ダイスの構成要素としては、ダイヤモンドの部分とケース部とに分かれます。ケースは主にステンレスで作られ、ダイヤモンドは合成のもの、天然のもの、焼結体のもの、単結晶、多結晶があります。メーカーにもよりますが、ケース部にリング状の溝がついているダイヤモンドダイスは多結晶ダイヤモンドを使っています。

JIS規格としては、ダイヤモンド線引きダイス JIS B4132があります。

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伸線ダイス
伸線(線引き)

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