強度区分ごとの材質|3.6、4.6、4.8、5.6、5.8、6.8、8.8、9.8、10.9、12.9に使われるボルト鋼材の種類

2014年3月6日更新

ボルトにおける強度区分とは、ボルトの持つ強度(最小引張強さと降伏点)の目安となる分類であり、使用する鋼材の種類と熱処理、加工方法によって変わるため、この鋼を用いているから強度区分がいくつになるということは必ずしも言えません。

元来強度に優れた鋼材であっても、熱処理の方法によって強度もかわり、また厳密に言えばボルトの製造方法を転造にするか切削にするかでも強度が変わってきます。

とはいえ、おおむね各鋼材の成分と熱処理によって機械的強度が決まる為、候補としてはあげることができます。

また、鋼材は高温や低温環境では常温とは機械的性質が異なるため、こうした使用環境も考慮する必要が出てきます。高温では、熱による軟化の問題、低温では鋼材そのものが脆くなる低温ぜい性の問題が出てくるため、衝撃に対する耐性が低下します。

ボルトの強度区分と材質の関係
強度区分 材質
3.6 普通鋼、炭素鋼、SWCHなど
4.6 普通鋼、炭素鋼、SS400S20C
4.8 炭素鋼、普通鋼SS400相当、SWRCH6R、SWRCH材
5.6 炭素鋼、S45CS25Cなど
5.8 炭素鋼
6.8 炭素鋼、S45C、SCM432
8.8 炭素鋼(ただし焼入れ焼戻しや合金元素で強化)、S45C、熱処理で強化したSWRCH38Kなど
9.8 SNB7SCM435、炭素鋼(ただし焼入れ焼戻しや合金元素添加で強化)
10.9 合金鋼、SCM435、SCM440
12.9 合金鋼、SCM435
ボルトに規定されている10の強度区分
強度区分 3.6 4.6 4.8 5.6 5.8 6.8 8.8 9.8 10.9 12.9
d≦16 d≧16
呼び引張強さ
(N/mm2
300 400 500 600 800 800 900 1000 1200
最小引張強さ
(N/mm2
330 400 420 500 520 600 800 830 900 1040 1220

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