SS400の研削、研磨にはどんな砥石がよいですか

2011年10月3日更新

SS400は一般構造用圧延鋼材のうち、引張強さが400〜510N/mm2のものを言います。建材として多用され、鉄鋼材料と言えばSS400といわれるくらいメジャーな材料です。

SS400の研磨には、一般砥粒に分類されるA砥粒を用いた砥石か、CBN砥石での加工がよくあいます。

ダイヤモンド砥石も、手作業で使う分には全く問題ありませんが、回転体としてハンドポリッシャーや研削盤、研磨機に取り付けて使う場合はあまり適しません。というのも、SS400は鉄を成分として含むため、加工中の温度上昇に伴い、ダイヤモンドを構成する炭素が鉄に奪われることで切れ味が低下してしまうからです。鉄鋼材料の研削にダイヤモンドホイールを使わないのも同じ理由からです。

価格としてはアルミナ砥粒であるA砥粒のほうがCBNに比べて格段に安くなります。ただ切れ味が必要である場合や、加工効率、加工精度を追求する場合はCBNのほうに分があります。そもそもCBNはダイヤモンドが鉄に使うことができないため、次点の硬さを持つ人工の物質として砥石に採用されるになった物質です。鉄を含むあらゆる鉄鋼材料の研削で威力を発揮しますが、CBNの力を十分に引き出すには剛性のある機械で高速回転で用いる必要があると言われます。また研削油も、オイルベースのもののほうが良く削れるとの話も聞きますが、最近ではエマルジョン系、ソリュブル系でも優れた性能を持つ研削液が出てきていますので、作業環境に合ったものを選択しても問題ないでしょう。

またSS400は乾式でも加工されることの多い素材です。高温になることを避けるためにフラップ状にしたフラップホイール等も市販されています。

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