砥石の作り方

2012年11月05日更新

砥石は天然砥石であれば、坑道から採掘された原石を適度にかち割って整えたものが製品化されます。

歴史上、もともと自然にある様々なものが「砥石」あるいは「研磨材」として利用されてきており、今もアルカンサス砥石、天然と石など良質な岩石からとれる砥石は健在です。

工業用途での市場使用量の大半をしめる人造砥石の場合、「粉」を焼き固めて作ります。

イメージとしては、対象を削る作用を持つ砥粒の役割を果たす粉、例えば酸化アルミニウムや炭化ケイ素、ダイヤモンドなどの粉と、これらのバインダーの役割を果たす粉(バインダーは接着剤とは似て異なるものですが、イメージとしては近いです。樹脂や金属、セラミックスなどが使われます。

樹脂を使ったものをレジン砥石、金属を使ったものをメタル砥石、セラミックスはビトと呼ばれることもあります)、これらのほかに、場合によっては高温になると溶けてなくなってしまう粉などを良く混ぜて型に入れます。これを高温で焼き固めると、高温で溶ける粉の入った部分は空孔となり、気孔のある砥石が出来上がるという寸法です。

こうしてみると分かるとおり、砥石は焼き物とよく似ています。粉の配合が重要となることはもちろんですが、いわゆる「焼き加減」も大切です。焼成炉の温度をどのくらいの時間をかけ、何度まで温度を上げ、どれくらいで冷やしていくのかという温度管理も品質に影響します。

また、砥石の成型時にはホットプレスで圧力をかける場合とコールドプレスだけの場合があります。また、プレス製法のほかにも砥石の種類によっては、流し込み製法と呼ばれる伝統的な手法もあります。これは主に一般砥粒を使ったブロック状の砥石などの製造時に使われます。

工業製品である以上、職人にしか作れないというような砥石はなかなか製品化しづらいですが、人造砥石の多くは、天然のものに比べると仕様と使用条件さえ適合していれば、期待されている成果が出しやすいとも言えます。

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