砥石の粒度を変えると研削・研磨にどう影響しますか。

2010年12月18日更新

研磨は表面粗さをよりよくするための加工です。言ってみれば面粗度を上げるための専用工具ですから、この「粒度」と言うパラメータが砥石の性質を示す最も特徴的なものかもしれません。端的に、粒度を粗いもの、つまり数字の小さなものにすれば表面は粗くなり、反対に数字の大きな細かいものにしていけば面粗さは向上していきます。

研磨はとかく工程が多く、コストと技術のいる工程と言われます。できることならば一つの砥石ですべて仕上げてしまいたいとも思いますが、粒度をいきなり仕上げ段階の細かいものを使うと砥石自体の異常損耗のほか、そもそもあたりが硬く、ワークがほとんど削れない、削れたが表面に微細なスクラッチ模様や研磨痕、ツールマークが残ってしまっている、などの問題を起こします。

粒度とは、砥石に入っている「砥粒の直径」を示す数字です。この直径のうちのいくらかが砥石の表層から突き出しており、対象を削ります。したがって、刃先の大きさがこの粒度そのものになりますので、より凸凹の大きなワークに小さいな刃先をあてがっても十分に仕事をすることができません。加工しようとする対象の状態にあった粒度を選択し、段階的に仕上げていくことが肝要です。一般的には粗、中仕上げ、仕上げの3段階程度は必要ですが、仕上げの面品位によっては数十段階の砥石を使い分けていく場合もあります。

なお、粒度は粗いもの、つまり数字の小さいものほど1段階変えるだけでも大きくサイズが変化しますので、注意が必要です。また同じ粒度であっても、若干の目詰まりを起こしつつ加工が進んでいる場合、面粗度が徐々に上がっていきますので、ドレッシング仕立てのものを使った場合とで仕上がりの面品位がだいぶ違って見えます。

 

スポンサーリンク

>砥石の粒度の影響についての先頭へ

砥石Q&A一覧へ戻る

砥石の粒度の影響についての関連記事とリンク

砥石の粒度と粒径の関係
研削砥石の粒度
サンドペーパーの粒度、粗さについて
粒度と仕上がりの表面粗さ(面粗度)の関係について
研磨材の粒度
粒度分布について
面粗度が出ません。

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集