研削割れとは

2011年10月31日更新

研削加工や研磨加工時に、砥石や加工対象であるワークが割れたり、亀裂が入ったりすることを「研削割れ」といいます。こうしたクラックが入る主な原因としては、無理な力がワークにかかっている場合もあれば、加工時の熱による無理な膨張、残留応力などが考えられます。

研磨や研削時には、研削盤による加工の場合、加工点は非常に高温になります。クーラントを用いても温度を十分に下げ切ることができずにこうした熱がワークや砥石に伝わっていき、研削割れを引き起こすことがよくあります。

研削割れの防止方法としては、まず乾式で行っている加工であれば、乾式仕様の砥石を用いているのか確認します。乾式用でもクラックが起きているようであれば、加工条件の見直しや切り込みを調整して様子を見ることになります。

他に、研削液の種類や量、砥石とワークが接している部分にきちんとかかっているかも見ておく必要があります。研削盤では、砥石は高速で回転しているため、研削液が跳ね飛ばされ、うまく加工点に注がれていないことがあります。また研削液にも、潤滑性を高めることが得意なもの、冷却性に強みのあるものなど様々なものがあるため、条件にあったものを選ぶ必要があります。

また砥石の仕様面からみると、砥石がワークの表面を滑ったり、よく切れない、持ちが良すぎる等の様相を呈している時は仕様をもう一度検討したほうが良い場合があります。研削割れは、研削焼けと同時に起こることもあり、焼けがよく起きるようであれば、砥石のあたりが硬すぎると言えます。結合度が高い、集中度が高いなども砥石の焼けの一因になります。

研削割れの発生時には、まずは熱をなるべく逃がす方法を考慮した研削条件や工具の使用を検討することが鍵となります。また割れが一体どの時点で発生しているのかも、確認しておく必要があります。

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