英語でアンケートを作成する|英文でのアンケート設問の例文と選択肢のパターン

2014年9月4日更新
英語でアンケート

アンケートは英語でquestionnaire(クエスティネア)と言います。カタカナなので、英語からきているのかと思いきや、語源はフランス語のenquêteからきていますので、そのままカタカナ読みしても何のことやら通じないかと思います。surveyという言い方もあります。

顧客満足や取引先、仕入先への満足度の調査などビジネスにおいてアンケートを作成する機会は意外に多いものです。その多くは、アンケートを専門としている職種の方ではなく、ある日突然指名されたり、必要に迫られてというケースかと思います。

アンケートは設問と選択肢、あるいは設問の順番によって回答が誘導されてしまうことがよく知られており、アンケート設計者はあらかじめどのような結果となるのかいくつかのパターンを頭に思い描きつつアンケートを作ることになります。

また設問が多すぎると回答者が飽きてきたり、回答が困難になるため、設問数も調整しなくてはなりません。一説には10問程度が限界では、というものもありますが、中には30問近いものもあります。これはアンケート依頼者と回答者がどういう関係にあるのかということも絡んできます。

英語でアンケート作成する前に検討しておくべきこと

アンケートで得たい情報は何か|アンケート目的の精査

高度な社会調査や詳細なマーケティングのために行うのでなければ、まず、自分(自社)がそのアンケートで何を知りたいのかを明確にして、知りたいことの優先順位を考えてから設問を検討するとよいでしょう。そもそもアンケートで何を知りたいのか、その部分がぶれると、設問にあれもこれもと詰め込み、結果、回答内容も的を得たものにならないことがあります。アンケートの設問は個々が独立していますが、それぞれが干渉し影響しあいますので、何かの設問があるとほかの設問の回答内容に影響してくることがあります。

知りたいこと、得たい情報が何かをまとめる意味でも、設問の試案は日本語で作成してから英訳していくというのもよいかもしれません。

アンケート形式は記名式か、無記名式か

取引先を対象に行うアンケートの場合、記名式(回答者の名前など書いてもらい誰であるかわかるようにする)を採用することが多いですが、当然、依頼主との関係によっては回答者の本音に迫るのは困難となることを念頭におく必要があります。記名式の場合、一社ごとにヒアリングを行う調査の色彩が濃くなってきます。使い方次第では、これも非常に有用ではあります。

選択肢にするか、記述式にするか

アンケートは回答者の負担を減らすことのほか、集計の傾向をみるためにも選択肢を用いたものが一般的です。ただし、部分的に記述式によって具体的な内容を記入してもらうのもありでしょう。これにより回答者の負担は大きくなりますが、思わぬ情報を得られることもあります。選択式にする場合は、どうあがいてもアンケート設計者のバイアスがかかってしまい、回答者は結局アンケートを作った人の選択肢から回答を選ぶしかありません。この設問と選択肢が大きく的をはずしたものであれば、本質に迫るデータを得ることが困難になります。

定性データか、定量データか

量として計測可能なデータなのか、数値化が困難な定性データなのかは、各設問ごとによりけりだと思います。ただし、同一の設問の選択肢に、定性データと定量データが混ざっていると集計できなくなります。

アンケート回答者の属性はどこまで収集するか

性別だけならば、あるいは大まかな年代だけならば多くの場合問題はありませんが、年齢や職業、学歴、所得など個人情報満載の属性データを記入してもらうとなるとハードルが格段にあがります。

回答することのインセンティブ(たとえば景品のあるなし)によっても回答傾向や結果に差が出てくることがあります。

たとえば、アンケートで性別をたずねる場合

ほとんどの英語のアンケートでは、male(男性)とfemale(女性)が使われています。

Are you male or female?
あなたは男性ですか、女性ですか?

英語で作るアンケートの設問の例文

1つの設問には1つの内容にしぼり、なるべく平易な表現でかつ短い文章で何を聞きたいのかわかるように表記すべきです。特別な意図がない限り、回答に影響を与えるような前提条件や、前置きなどを設問には組み込まないほうがよいでしょう。質問には、質問のみを記入するというスタンスです。基本形としては、何らかの満足度調査であれば、"Are you satisfied with〜?"でさまざまな設問を作ることができます。

How did you find out about our product?
当社の製品をどこで知りましたか。
Have you ever heard about our company name before?
当社名を聞かれたことはありますか。
If yes, where?
もしある場合、どこで聞かれましたか。
What was the main reason for choosing our product? (Check all that apply.)
当社の製品を選ばれた主な理由は何ですか。複数回答可。
Compared to our competitors, how do you rate our product quality?
当社の競合に比べ、当社の製品品質をどう評価されますか。
How well does our sales team respond to your enquiries?
当社の営業チームはあなたの問い合わせにどれくらいきちんと対応していますか。
How reliable is our delivery schedule?
当社の納期はどれくらい信用できますか。
Are you satisfied with our delivery time?
当社の納期に満足していますか。
Please rate your satisfaction with the following group.
Support
Price
Delivery
あなたの満足度に基づき、以下のグループごとに評価してください。  
サポート
価格
納期
Would you like to tell us more in your own words? If so, please add any comments in below form.
もしご自身の言葉で記入いただけるようでしたら、下記のフォームにお願い申し上げます。 ※日本語のアンケートで言うところの、そのほか何かございましたらご記入のほどお願いいたしますという部分です。調査の目的によってはここに書かれる情報に非常に価値の高いものが現れることもあり、侮れません。
If you have any other comments or opinions that you can share with us, please describe in below form. We will read this carefully. Thank you.
もしコメントやご意見を頂けるようでしたら下記のフォームにお願い申し上げます。いただいた内容は丁寧に拝見いたします。ありがとうございました。

英語でアンケートの選択肢に使う5段階の例

選択肢は設問とともに、回答者の「道筋」を作ってしまうものでもあるため、アンケートによってどのような結果が欲しいのかイメージして作ることになります。選択肢はいずれもが同じレベルのものにしなくてはなりません。あとで集計し報告したり、分析したりすることも、設問と選択肢の設計段階で考えておかないと収拾がつかなくなることもあります。

YesもしくはNoだけで回答可能なもののほうが回答者の負担は減りますが、選択肢が複数あるものと二択とでは得られる情報の内容が異なります。どちらがよいかは状況に応じて使い分けていくべきものです。

下記の例文では5段階以上のものも含まれていますが、適宜、どのような回答を望むのかに応じて増減させていくとよいでしょう。

一般的には5段階をさらに超えるような選択肢を多く作ると、内容がかなり煩雑になってきます。 学説では選択肢は3つまでというものもありますので、回答者の負担や手間を考えつつ、調整していく必要があります。

日本人相手のアンケートの場合、「どちらともいえない」、「わからない」の選択肢を作っておくと回答がそこに集中して傾向が曖昧になることもあるため、あえてこうした選択肢を作らないといったこともあります。これは英語でも、必ずどちらかの回答が可能と思われる質問に対しては、「わからない」「どちらともいえない」の選択肢をあえて除外するという方法は使われています。

アンケートの選択肢を英語にした場合

以下の例では「よい」とされる部分に5段階のうち4つまで使ってしまっており、通常は、選択肢のうち2つが「よい」、2つが「悪い」、残り1つが「どちらでもない」、とすることが多いです。明らかに悪い印象を持っている場合のほかは、心理的にほかの4つを選ぶ可能性が高く、アンケート設計者の意図が感じられる選択肢の例です。

英語のアンケートでの5段階の選択肢の例
英語 日本語
Extremely well  きわめてよい
Very well  とてもよい
Moderately well  そこそこよい
Slightly well  少しよい
Not at all well  少しもよくない

もっともシンプルなYesかNoかで答える選択肢に、特になし、の項目を設けた例です。

英語のアンケートでの3段階の選択肢の例
英語 日本語
Yes はい
No いいえ
N/A(考えについて問う設問ならNo strong opinion等) 特になし

満足度をここまで細かくする必要があるかどうかはさておき、7段階の詳細に分けた例です。回答するほうもここまで自分の満足度について分類が可能なのか疑問ではあります。

英語のアンケート選択肢の例|7段階
英語 日本語
Extremely satisfied 非常に満足
Moderately satisfied そこそこ満足(適度に満足)
Slightly satisfied おおむね満足(少し、若干満足)
Neither satisfied nor dissatisfied
※略すとNeitherのみ
満足でも不満でもない
Slightly satisfied おおむね不満
Moderately dissatisfied そこそこ不満
Extremely dissatisfied 非常に不満

プレゼンやセミナー、授業などのアンケートでは以下のように情報がどうだったかを大きく尋ねる方法が使われることもあります。

英語のアンケート選択肢の例|4段階
英語 日本語
It was very informative  情報提供がとても豊富
It was informative 情報提供が豊富
No strong opinion  特に意見なし
It was not informative 情報提供(内容)が不足
  

1から5、1から10など数字によって度合いを回答してもらう方法です。同じ回答でもその「度合い」に幅がありそうなときに使うと効果的です。「よい」と回答してくれているが実際には「あまりよくない」に近いのか、ぶっちぎりで本当によいのかということが明確になります。

英語のアンケート選択肢|1から5などの数字を指標とする方法
英語 日本語
based on scale of 0 to 5 0から5の指標で見ると
0 = unsatisfied, 5 = satisfied 0が不満、5が満足。※指標のうち数字の大きさが何を示すのかを明記。例:5 = high, 0 = lowなど。

ある種の意見のような文章、たとえばAはBであるというような文章を設問に設けて、その選択肢として賛成か反対かの度合いを見る5段階の選択です。

英語のアンケート選択肢の例|5段階
英語 日本語
Strongly agree 強く賛成
Agree a little だいたい賛成
Neither agree nor disagree  賛成でも反対でもない
Disagree a little  おおむね反対
Strongly disagree  非常に反対

上記と同様です。世論調査や意見の傾向を調べる調査、性格診断のアンケートなどでもよく見る選択肢のパターンです。

英語のアンケート選択肢の例|4段階
英語 日本語
Strongly agree 強くそう思う
Agree そう思う
Disagree そう思わない
Strongly disagree まったくそうは思わない
   

選択肢の冒頭部分に否定的な回答を持ってきている例です。問題点、不満や改善すべき点を抽出するようなアンケートに向いています。こうした場合、満足であるという選択肢はひとつでもよいかもしれません。

英語のアンケート選択肢の例|4段階
英語 日本語
Unacceptable 受け入れがたい
Needs improvement  改善が必要
Satisfactory  満足している
Excellent すばらしい

利用頻度、購入回数、来店回数など、何かの頻度を知りたいときに便利な選択肢です。なお、こうした選択肢の検討の際は、たとえば10回と15回とで別の選択肢にしたとして、回答者はそれを区別できるかという点も考慮したほうがよいかと思います。また最終的にリピーターかどうかを知りたいのであればそれにあわせた選択肢に絞ったほうがよいでしょう。

英語のアンケート選択肢の例(頻度を示す)|5段階
英語 日本語
never  1回もない
once  1回
2 or 3 times 2、3回
more than 3 times  3回以上
not sure  わからない

下記も同じく頻度を調べるための選択肢の例です。こちらは具体的な回数ではなく、より定性的な内容になっています。

英語のアンケート選択肢の例(頻度)|4段階
英語 日本語
most of the time  ほとんど
some of the time  ときには
not very often  頻繁ではない
never まったくない

回答者が何を重視しているのか探るようなときに有効な選択肢の例です。

英語のアンケート選択肢の例|4段階
英語 日本語
very important  とても重要
quite important  それなりに重要
not very important あまり重要ではない
not at all important  まったく重要ではない
 

設問内容につなげる形で使う選択肢の例です。何かの意見や考え方を設問に書き、それについての回答者の見解を調べるときにも使われることがあります。

英語のアンケート選択肢の例|4段階
英語 日本語
very much  とても
quite a lot  そこそこ
a little  少し
not at all  まったく

下記も前述の頻度や機会を調べるようなときに使う選択肢です。具体的に何回かといわれてもわからないような感覚的なものを調べるときにも有効です。

英語のアンケート選択肢の例|4段階
英語 日本語
all of the time  いつも
some of the time ときには
hardly ever  めったにない
never まったく

アンケート回答欄の選択肢にはあえて以下のようなものを作らないという方法もあります。もっとも、こうした選択肢を作っておき、実際にこうした部分にだけ回答が集まっている場合は、アンケートの作成者が大きく的を外してしまっている可能性があり、回答の妥当性そのものも疑ったほうがよいかもしれません。

 
英語のアンケート選択肢の例|なし、特になし、わかりません等
英語 日本語
No answer  回答なし、回答しません
Don't know  わかりません、不明
No strong opinion 特になし、特に意見なし
Does not apply  あてはまりません
N/A not applicableもしくはnot availableの略で、なし、適用なし、該当なし、当てはまらないといった意味。

数字による定量データとあわせて回答してもらう場合

満足度のレベルをあとで数値化するときに便利です。不満を持つ顧客に、理由を記入してもらうとアンケートの対費用効果も見合ったものになるでしょう。アンケートの回答者にはスコアの部分に丸をつけてもらうだけです。

スコア 内容 意味
10 Extremely Satisfied 大変満足
9
8 Satisfied 満足
7
6 Neither どちらともいえない
5
4 Dissatisfied 不満
3
2 Extremely Dissatisfied きわめて不満
1
N/A N/A 特になし
If possible, please let us know the reason for the above.
もし可能であれば、上記回答の理由をおしえてください。

アンケートの結果を報告書にまとめる

アンケートは集計して分析をし、対策をたて、改善や方策の一助となってはじめて意味を成します。実施しただけではまだ入り口に過ぎません。したがってどのようなアンケートでも結果をまとめる必要があります。

基本的には英文のアンケートのまとめであっても日本語であっても大きな違いはありません。まずは設問ごとの回答結果を「グラフ」で視覚的に表示させつつ、回答の結果を事実として列挙します。その後、データを考察してみてわかった部分や個々に得た記述式の回答などから問題点・課題を抽出して、対策を提案していく形がオーソドックスです。

強調したいところがあるならば、図の大きさやグラフの目盛りをいじって視覚的にインパクトが大きくなるように調整します。

結果報告の際によく使う単語を下表にまとめてみます。

アンケートの結果報告や集計によく使う英語
英語 意味
Actual 実際の数字
Rounded  概数、まるめた数字
total 合計
average 平均
deviation 偏差
Fav (Favorable) 賛成
Neutral  中立、どちらでもない
UnFav (Unfavorable)  反対、否定的な
Response percent 回答率
Response total 回答数
become a trend  傾向となっている
From these figures, we can say that〜 この数値から〜のことがわかります。
important opinions and comments 重要な意見
data analysis データ分析
summary of a questionnaire アンケート集計
the fact is that〜 事実〜
exert a significant impact on〜 〜への影響が大きい
there is an association between 〜間には関連性がある
have less to do with 〜とあまり関連性がない
relevance, connection 関連性
relevance, connection 関連性
reveal a correlation 相関が見られる
question 設問、質問
answer 回答
Sex 性別
Age group 年代
Educational attainment  学業成績
Educational background  学歴
career  職歴
Business type 業種
Business field 業界

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