見積書の成り行きを英語で言うと|成り行きの意味

2015年7月13日更新

見積書の有効期限欄に記載されている「成り行き」とは、価格の期限は指定しないものの、状況によっては変更があったり、なかったりするような場合に使う表現方法です。いい加減なようでいて、実際にはかなり便利な表現であるため、業種によっては使う機会も多いと思います。「有効期限なし」としてしまうと、その見積書はいつまでも有効になってしまいますが、単価の変更は往々にしてよくあるので、成り行きにしている場合は、変更の可能性もあり、という場合にも使われます。

業界や扱う商材によって価格相場や仕入単価の変動タイミングというのが個々に異なりますが、それらを指定せずに、見積もりを出す場合にはもともと便利な表現です。受け取る側の注意点としては、見積書に成り行き表示があるからといって、無期限で有効な金額というわけではないという点です。明確に価格の有効期限を1カ月と区切ってしまうと、その期間内には見積価格変更を行うのはいささか信義に欠けますし、かといって発行から一カ月を経過するたびに、再度見積もりを行う必要が出てきます。「成り行き」表示にしておくと、一か月経過せずに単価変動があった場合でも、市場価格や材料相場の変動などによって価格が変わるという言い訳も形の上では可能です。

ただ実際には、成り行き表示を使う場合は、単価がほとんど変わらない場合のことが多いかと思います。実際には、見積もり有効期限を1年や2年などの長期に設定しても問題のないような製品や商材で、途中、変わる可能性も若干あるような場合に、「見積有効期限:成り行き」と記載すると、単価の変わる可能性は残しつつ、ほぼ無期限の有効期限を持つ見積書が出来上がります。業界によっては、商慣習上、「成り行き=無期限」と解釈されていることもありますので、不明な場合は、見積もり受領時に確認しておく必要があります。

基本、明確に価格変動があるかどうかわからず、それがいつなのかも明確ではないようなときに使われていると解釈したほうがよいかと思います。

もっとも、英語での見積書の場合、あまり成り行き表示にはしません。いつまで有効なのか、あるいはいつまでに発注を出してもらえるのであればこの価格を適用する、というような表記にするほうが売り手にとっては有利でもあるため、というのは主要因ですが、実際には請求書と同じもしくは近い金額での見積もりはProforma Invoiceの形で出すことも多いためで、この場合は、見積り(Quotation)は見積りであって、請求額と異なることもよくあります。これは、海外向けの見積り品の場合、輸送費用の部分や梱包費用などが常に変わることが原因です。取引条件がEXWであればその心配もありませんが、工業製品の見積り書の有効期限を「成り行き」として表示するのはあまり見ないのが実態です。

見積り書の有効期限については、成り行きも含め、下記のような表現があります。

見積書の有効期限に使われる表現
表現 内容
VALID THRU:
Valid through:
カードの有効期限表示によく使われます。
Valid until: July 15, 2015 見積もり有効の日付を具体的に記述。
Validity: 1 month from issuance date 発行日より1ヶ月と期間を指定。
Expiry: 30 days 30日で期限がきれることを明示。
Expiry date: June 1, 2015 期限が切れる日を明示。
depends on the market 市場による、との記述。一般的には有効期限としてこの表現は用いない。
Price validation depends on the market 上記と同様に、市場によって価格が変わることを明示。
no specific term of validity 有効期限なし、と明記する場合。
Prices are valid until 12.31.2015 and may vary due to changes in the registries' rates or the current euro/dollar exchange rate. 有効期限は2015年12月31日までだが、為替相場等によって変わることを明示。
no specific term of validity. May vary due to the market conditions at that time. 有効期限はないものの、その時点での市場(相場)により価格が変わることがあることを明示。日本語で言う成り行き、にはもっとも近い。
best obtainable price 成り行き値段(証券)
market order 成り行き注文(証券)
current rate 成り行き相場(証券)

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