ストロンチウム(元素記号 Sr)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

この化合物である塩化ストロンチウムや硝酸ストロンチウム、シュウ酸ストロンチウムなどの炎色反応が赤いことから、花火や発炎筒にも使われる元素です。またテレビのブラウン管やPDPやLCDなどのフラットパネルディスプレイ用のガラスにも添加されています。

このほか、フェライト磁石の原料としても使われます。

ストロンチウムは典型元素に分類されるアルカリ土類元素のひとつで、大気中や水と強く反応する物質です。

ストロンチウムの放射性元素はストロンチウム90として知られますが、通常存在するストロンチウムは88で、放射線の危険性はないことが知られています。

ストロンチウム(元素記号 Sr)が活用されている分野

  • ディスプレイのガラス(炭酸ストロンチウムとして)
  • 花火の原料
  • 磁石
  • ゲッター(真空装置内のガスを吸着する用途)
ストロンチウム(元素記号 Sr)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 5s2
英語 Strontium
原子量 87.62
同位体 84Sr、86Sr、87Sr、88Sr
融点 777℃
沸点 1382℃
密度 2.63g/cm3
比重
硬度 モース硬度1.5
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
ストロンチウム(元素記号 Sr)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 94.5
300℃ 52.5
100℃ 30
0℃ 20
−195℃ 5
ストロンチウム(元素記号 Sr)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

>元素周期表の目次へ戻る

スポンサーリンク

ストロンチウム(元素記号 Sr)の関連記事

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集