プロメチウム(元素記号 Pm)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

プロメチウムは希土類元素に該当するレアメタルで、放射性元素の一つです。自然界にはほとんど存在しません。放射性元素であることから、用途の多くで代替が進み、現在はごく限られた分野でしか使われていません。

半減期は長いものでも17.7年となっており、原子番号の小さい他の放射性元素に比べると短くなっています。

暗闇で青白く光る(もしくは蛍光緑)という性質を持つ金属のため、放射性が問題視されるまでは夜光塗料として工業的に用いられていました。時計の文字盤や蛍光灯のグロー放電ランプなどに塗布されていましたが、現在は亜鉛合金に代替されています。

プロメチウム(元素記号 Pm)が活用されている分野

  • 蛍光灯のグロー放電ランプ(現在は他の材料が代替)
  • 夜光塗料
  • 原子力電池
プロメチウム(元素記号 Pm)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f56s2
英語 Promethium
原子量 (145)
同位体 145Pm、146Pm、147Pm
融点 1042℃
沸点 3000℃
密度 7.26g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
プロメチウム(元素記号 Pm)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
プロメチウム(元素記号 Pm)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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