ルテチウム(元素記号 Lu)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

ルテチウムはランタノイド系のレアメタルとしては最後の元素で、他の多くのものと同様に常温では銀白色の固体です。主な用途は研究用で、工業用として実用化されたものは現在のところ報告されていませんが、年代測定、放射線治療、セラミックスの耐熱性の向上などの研究に使われています。

埋蔵量はゼノタイム(りん酸塩鉱石)に依存します。分離が難しいことから、価格も高額であることも実用上の利用がなかなか進まない理由の一つでもあります。

ルテチウム(元素記号 Lu)が活用されている分野

  • 研究用としてセラミックス耐熱性工場
  • 研究用として放射線治療
  • 研究用として年代測定
ルテチウム(元素記号 Lu)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f155d16s2
英語 Lutetium
原子量 175.0
同位体 175Lu、176Lu
融点 1652℃
沸点 3402℃
密度 9.84g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
ルテチウム(元素記号 Lu)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
ルテチウム(元素記号 Lu)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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