イリジウム(元素記号 Ir)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年9月10日更新

イリジウムは遷移金属に分類される貴金属にしてレアメタルでもある金属です。物性としては、すべての金属の中でもっとも腐蝕しにくい金属として知られ、硬く脆い性質があり、合金として用いた場合には他の白金族元素の硬化元素として作用することが知られています。

白金とイリジウムの合金(白金:イリジウム=9:1)は特に硬度が高いことから、メートル原器、グラム原器として使われています。

濃塩酸と濃硝酸の混合液である王水は、たいていの金属を溶かしますが、イリジウムは銀、ロジウム、タンタル、タングステン、ニオブと並び、この王水でも溶かしきることができません。

なお、衛星電話として有名な「イリジウム携帯電話」はこの元素が使われている携帯電話ではなく、イリジウムの原子番号が77であることと、当初計画されていた衛星の数が77個であったことをかけてつけられた名称です。実際のところは、66個の衛星によるものになっています。

イリジウム(元素記号 Ir)が活用されている分野

  • 自動車の点火プラグ電極(スパークプラグ)
  • コンパス
  • 万年筆
  • メートル原器、グラム原器
  • 工業用のるつぼ
  • 指輪、宝飾、装飾品
  • 非破壊検査の線源
イリジウム(元素記号 Ir)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f145d76s2
英語 Iridium
原子量 192.2
同位体 191Ir、193Ir
融点 2466℃
沸点 4428℃
密度 22.56g/cm3
比重
硬度 モース硬度6.5
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:4.4
293K(20℃):6.4
500K:7.2
800K:8.1
イリジウム(元素記号 Ir)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 22
300℃ 10.8
100℃ 6.8
0℃ 4.7
−195℃ 0.9
イリジウム(元素記号 Ir)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃ -
300℃ 139
100℃ 145
0℃ 147
-100℃ 156

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