カドミウム(元素記号 Cd)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

カドミウムは遷移金属のひとつで、ニッカド電池の材料や顔料のほか、公害(イタイイタイ病)を引き起こす元素としても知られています。このため、現在は多くの分野でカドミウムから他の元素への代替が進んでおり、使用量は減少傾向にあります。

カドミウムは人体への蓄積性が高く、腎臓機能に障害を引き起こすことで、骨を異常に弱くします。体を動かすだけで骨が折れてしまうほか、発癌性もあります。なお、カドミウムは比較的沸点が他の金属よりも低いですが、この蒸気も猛毒です。

物性としては、錆びにくい金属で、光沢を持ちます。また軟らかい金属であり、展性にも優れています。中性子を吸収する性質を持つことから、原子炉の制御材料にも使われることがあります。

カドミウムの工業用途としては、他にめっきがあげられます。潤滑油とよくなじむことや、焼き付きを防止することができるため、自動車のエンジンルームで使われいた時期もありましたが、現在は使用を避ける傾向にあります。

EU圏内へ輸入される電子・電気機器に特定の化学物質が規定値以下であることを義務付ける「RoHS指令」(ローズ指令)の中でも、規制6物質のひとつとして、このカドミウムがあげられており、含有量は0.01%以下(100ppm)であることが求められます。

なお、産出は亜鉛に含まれるため、亜鉛精練が行われる場所で回収されます。カドミウムの埋蔵量、生産量ともに最も多いのは中国、生産が多いのは中国、韓国、日本、カザフスタン等となっています。

カドミウム(元素記号 Cd)が活用されている分野

  • ニッケルカドミウム電池
  • 顔料、塗料
  • めっき
  • はんだ
  • 太陽電池
カドミウム(元素記号 Cd)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4d105s2
英語 Cadmium
原子量 112.4
同位体 106Cd、108Cd、110Cd、111Cd、112Cd、113Cd、114Cd、116Cd
融点 321℃
沸点 767℃
密度 8.65g/cm3
比重
硬度 モース硬度2
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:26.9
293K(20℃):30.8
500K:36.0
800K:-
カドミウム(元素記号 Cd)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ -
300℃ -
100℃ 9.8
0℃ 6.8
−195℃ 1.6
カドミウム(元素記号 Cd)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃ 45
300℃ 89
100℃ 95
0℃ 97
-100℃ 100

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