臭素(元素記号 Br)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

臭素は通常の大気中で常温の環境下では赤褐色の液体をしている元素です。常温で液体を保っている元素としてはこの元素と水銀だけです。非金属元素では唯一、液体の元素といえます。

名前の通り、強い刺激臭があり、強い毒性も持ちます。皮膚に触れると腐食するため、素手で扱うことは出来ません。また蒸発もしやすい物質です。

特定の鉱物から取るのではなく、海水を原料として生産される元素です。海水に塩素を吹き込み、酸化させることで臭素だけを遊離させる方法などがあります。輸出、生産の上位国は米国とイスラエル、中国とされます。

臭素(元素記号 Br)が活用されている分野

  • 感光剤
  • 染料
  • 医薬品
  • 酸化剤
  • 消火剤
  • 難燃剤(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)
臭素(元素記号 Br)の特性、物性
分類 非金属元素
電子配置 3d104s24p5
英語 Bromine
原子量 79.90
同位体 79Br、81Br
融点 -7.2℃
沸点 58.8℃
密度 3/10〜3.12g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 赤褐色(液体)、金属色(固体)
20℃、1atmでの状態 液体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
臭素(元素記号 Br)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
臭素(元素記号 Br)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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