自給品、支給品、社給品とは|自給材、支給材を英語で言うと

2015年4月20日更新

自給材、支給材、社給材はそれぞれ意味が異なるため、製造業でも使い分けられていますが、それぞれに意味する定義が異なることがありますので、同じ自動車部品業界であっても場合によっては使用者に確認したほうが無難です。

支給品とは顧客から支給された材料や部品のことで、これを一部または全部を用いて製品(部品)を製造します。顧客から購入する支給品を「有償支給品」、無料で支給されるものが「無償支給品」になります。

自給品とは、部品メーカーが自分の会社で製造している部品・材料のこと、もしくは部品メーカーが自ら調達する部品・材料の事を総称して自給品と呼びます。自社で製造した部品・材料だけについて自給品と呼ぶ会社もあります。また、自社で調達した部材という意味合いで使う場合に、自給品ではなく、自達品(自社調達品)という言い方をする会社もあります。

社給品とは、会社から支給される備品類・消耗品や使用品について言われることが多い為、支給品、自給品と同じ文脈ではあまり使われません。どちらかといえば、自費で購入しておらず会社から支給されている制服や安全器具類、工具類等について使われることもあれば(個人対会社の文脈)、業務を請け負っている会社が、発注元から支給されている備品類、用具類についても社給品という場合があります(会社対会社の文脈)。したがって、何らかの消耗品や備品類など製品に組み込まれる部品や材料でなければ、顧客からの社給品もあれば、自社での社給品もあります。

自給、支給、社給の違い
自給品 支給品 社給品
自社で製造したり、調達したりする部品や材料 顧客から支給される部品や材料 顧客や自社から支給するされる消耗品・備品類

自給品と支給品を英語に訳す場合、それが使われている業界によってかなり言い方が異なります。また同じ自動車部品業界でも担当者間に違いがありますので、可能であるならば周囲が使っている用語を用いる方が無難です。

また、英語に直す際に注意を要するのは、例えば、米国で使われている表現がインド、タイ、インドネシア、シンガポールでも同じように通じるかといえば、こうした業界用語については通じないケースの方が多いという点です(会社の中で英語が使われている環境だとしても)。現地で使われている用語にあわせる必要がある所以です。

self-sourced parts
自給品について、自社調達品であるという点に力点を置いた表現です。
factory supplied parts
これは直訳すれば工場支給品となりますが、owner supplied partsyやcustomer supplierd partsに対置する形で使われることもあります。オーナーが持ち込んだ支給品や、顧客支給品に対し、工場支給品(メーカー支給品)という言い方です。
free issue/non-free issue
会社にもよりますが、自動車部品業界ではあまり見ません。free issueで無償支給品、non-free issueで有償支給品と呼ぶ人もあります。
customer supplied parts
顧客支給品。支給品のうち、顧客から支給された品であることを限定して表現する言い方です。支給品は単にsupplied partsといわれることが多いですが、customerをつけて明確にする場合もよくあります。
owner supplied parts
オーナー支給品。何らかの修理やカスタム品製造の際に、その製品(案件)のオーナーが持ち込んだ支給品という意味で使われることがある表現です。製造品にオーナーが存在するような業界・分野でよく使われるため、消費者向け製品の修理・改造の案件でも見ることがあります。BtoBの取引、特に量産品等の世界ではあまり目にしません。
non-supplied part
支給品ではない部品、ということでよく使われる「自給品」の表現方法の一つです。文字通り、支給品の反意語である為、分かりやすい表現です。これも自給品の英語表現として使われます。支給されていない部品、ということになる為、自社で製造したか調達した部品や材料であることを意味します。
self-manufacturered part
自給品のうち、自社製造部品であることを強調する言い方ですが、限定的な使い方をされます。支給品、自給品の文脈ではあまり使う人を見ません。単に自社で製造した、と表現すれば事足ります。

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